答えは自分の中にない

ntt docomo のコマーシャルに出てくる「答えは自分の中にある」。なるほど、もっともらしいメッセージ。最近まで自分もそう思って生きてきた。「答えは自分の中にしかない」とさえ思っていた時期もあった。
今は違う。「答えは自分の中にない。誰かの言葉の中にある」「答えが出てこないのではない。答えを表現できないだけだ」と思う。理由は以下の通り。
将来のことや他人のこと、これからの生き方のことは、考えても考えても脳天に稲妻が突き落ちるような答えは出てこなかった。それには、こういった問いに解を与えるのに十分な人生経験がないから、考えていくにあたって必要な語彙力がないからだと思う。
そこで書を読む。たとえば小説。心の動きをあらわす言葉があふれている。主人公が抱える問題と自分の問題が似ているならなおさらだ。シミュレーションできる。その過程が考えるトレーニングになる。そして、ときに人の話を聞く。それも慕っている人がいい。居酒屋で飲んでいるときでも、2つ3つキーワードが出てくるだろう。それを逃がさない。身近な人からじかに聞く言葉なので響きやすく残りやすい。
ボーッとしていてもダメ。はてブを漫然とチェックしていてもダメ。趣味に逃げてもダメ。図書館に行く。本屋に行く。誰かと飲みに行く。読む、見る、聞く。待ち望んでいた言葉にめぐりあう。それが重なり、やがて答えを表現できるようになる。
さてこの拙文、答えになっているだろうか。