植草一秀氏

WBSでわかりやすいコメントをされている姿が印象的だった。だが、痴漢報道で印象が一変した。マスゴミによるラベリングが利いたため、それからというもの見る目が変わった。そしていつしか意識にあらわれない人になっていった。
前の会社の同僚からいろいろ聞いた。りそな銀行の話、インサイダーの話、小泉・竹中の経済政策の話。また、最近になっていろいろなブログを読むようになった。国策捜査のこと、闇勢力のこと、竹中を論破できる人のこと。
権力でいかに人を失墜させるか。マスゴミの報道がいかに歪んでいるか。人の印象がいかに操作されやすいか。企てた人間が忌々しい、度を過ぎたマスゴミが憎らしい、操作された自分が情けない。
その植草氏がブログを運営している。論理が鋭く批判も痛快。氏の言論の根本にある思想も素晴らしい。竹中以上の変節で恥ずかしいが、今は植草氏に賛同し応援している。

離婚件数

1年間にどのくらいの人が離婚しているのか。答えは251,000組(平成20年)。離婚する人が増えているという感覚はあったが、具体的な数字は知らなかった。よもや年間500,000人もの人間が離婚しているとは。

婚姻件数は73万1000組で、平成19年の71万9822組より1万1000組増と推計される。
婚姻率(人口千対)は5.8となり、平成19年の5.7を上回る。
また、離婚件数は25万1000組で、平成19年の25万4832組より4000組減と推計され、離婚率(人口千対)は1.99となり、平成19年の2.02を下回る。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suikei08/index.html

探偵事務所や法律事務所に加えて「恋愛工作」なるサービスも出ている。金をくれるのなら人を欺く。金を渡して「世界で一番好きだった」人を騙す。フョードル・カラマーゾフは現代も健在だ。

個人型確定拠出型年金

転職したことがあり、今後もその可能性が高い20代の人は加入すべきだと思う。30歳で妻子持ち、転職回数4回の自分の場合、次の3つの狙いから個人型確定拠出型年金に加入することにした。

  • 老後の生活資金。長生きするかはわからないが、長生きすることのリスクは小さくしたい。
  • 運用益が非課税。リスクを取っていない役人なぞに税金を渡さなくて済む。
  • 全額所得控除。月額18,000円の上限を引き上げてほしい。

SBI証券のサービスを利用する予定。理由は以下の2つ。

  • 個人型年金の資産残高が50万円以上になれば、月々の運営管理手数料が無料になる。微々たるものだが。
  • 投信や海外ETFの方で商品(銘柄)を積極的に追加しており、401Kの方でも商品本数の増加が期待できそう。勝手な願望だが。

会社に頼れない。知らないでは損をする。年金も税金も自分で面倒を見る。とかくに人の世は住みにくい。

田中貴金属「G&Pプランナー」

「キンを買え」。前の会社の同僚がよく言っていた。その人は50歳過ぎのオッチャンで、仕事はあまり得意でないようだが、資産運用にかなり長けている人だった。いわゆるファイナンシャル・リテラシーの高い人。2004年頃から金に注目していただけでなく、国内証券会社で取り扱っていないヘッジファンド(Man とか)を買っていたり、リーマンショックの2、3月前から「アメリカの大手銀行がつぶれる」と本気で焦っていたりと、それまでの知己にはいないキャラクターだった。
「金を買え」。はい、買いました。去年(08年)8月頃、SPDRゴールドシェアを。衝動買いというよりも盲目買いだった。はい、残念。去年のうち一番高い時期に買ったので評価損が出ている。無念、これは当分持ち続けることにしよう。ドル崩落とか中東戦争、印パ戦争、果てはアメロとかFEMAとか危機ニュースが出てきているので、金の価格が再び上がって益が出るかもしれない。
さて掲題の「G&Pプランナー」。金の積立にしようと思ったがプラチナ積立にした。理由は3つ。

  • 資産配分の点で、金はSPDRゴールドシェアで十分と思う。
  • プラチナ価格が暴落している。
  • 工業用品にも使われている希少資源で、将来的に獲得競争が激化する可能性がある。

要は「安いときに買う。高いときに売る。そうなったらいいな」根性。今のところ解約や売却はまったく考えていない。
さて自分が50歳過ぎのオッサンになったとき、「あのときプラチナ積立を始めてよかった」と言えるだろうか。それとも「金さ君。金を買うと、どんな貧乏人でもすぐ金持ちになるのさ」と、20年前の自分に向かって卑しい目つきで皮肉を浴びせることになるのだろうか。
不安、期待、スリル、生き甲斐。さて、次は何を買おうか。

新生銀行「実りの特別円定期」

日本円の定期預金の中で利率が最も高いと考え、契約してきた。5年もので年1.7%(税引後年1.36%)。安全資産として悪くない選択肢だと思う。この商品を知ったのはつい先日。だが、商品自体は今年の8月頃に発売したようだ。自分が資産運用の情報を集めはじめたのもちょうどこの頃。5ヶ月間もこんな大きなネタをキャッチしそびれていたとはまったく恥ずかしい。
今回の円定期で新生銀行に口座を開いたが、なかなかいいサービスがそろっている。たとえば、

  • 提携金融機関ATM引出手数料実質無料
  • インターネットによる他行宛振込手数料無料(回数制限あり)

はかなり魅力的。他にもいろいろ特典があるので、これからは新生銀行をメインバンクにするつもり。もう郵便局と都銀地銀の世話にならないでおこうと思う。非効率と不親切は大嫌いだ。
次は医療保険を見直そう。こくみん共済を解約してライフネット生命に移るつもり。さようなら、エスタブリッシュメント。さようなら、アンシャンレジーム。

答えは自分の中にない

ntt docomo のコマーシャルに出てくる「答えは自分の中にある」。なるほど、もっともらしいメッセージ。最近まで自分もそう思って生きてきた。「答えは自分の中にしかない」とさえ思っていた時期もあった。
今は違う。「答えは自分の中にない。誰かの言葉の中にある」「答えが出てこないのではない。答えを表現できないだけだ」と思う。理由は以下の通り。
将来のことや他人のこと、これからの生き方のことは、考えても考えても脳天に稲妻が突き落ちるような答えは出てこなかった。それには、こういった問いに解を与えるのに十分な人生経験がないから、考えていくにあたって必要な語彙力がないからだと思う。
そこで書を読む。たとえば小説。心の動きをあらわす言葉があふれている。主人公が抱える問題と自分の問題が似ているならなおさらだ。シミュレーションできる。その過程が考えるトレーニングになる。そして、ときに人の話を聞く。それも慕っている人がいい。居酒屋で飲んでいるときでも、2つ3つキーワードが出てくるだろう。それを逃がさない。身近な人からじかに聞く言葉なので響きやすく残りやすい。
ボーッとしていてもダメ。はてブを漫然とチェックしていてもダメ。趣味に逃げてもダメ。図書館に行く。本屋に行く。誰かと飲みに行く。読む、見る、聞く。待ち望んでいた言葉にめぐりあう。それが重なり、やがて答えを表現できるようになる。
さてこの拙文、答えになっているだろうか。

北朝鮮と日本

北朝鮮拉致問題の報道が最近下火になってきたように感じる。小泉・安部元総理の就任時にあれだけ取り上げられたのは、今になって思えば単なる人気取りに過ぎなかったのかとさえ思う。さしずめ、敵地に乗り込み捕虜を奪還した英雄、全面勝利を目指して勇ましくポーズを決める若手のホープと言ったところか。イメージの創作は政治の基本だ。
生存している拉致被害者を日本に呼び戻し、被害者家族に政府が補償するのは一体いつになるのだろう。
残された時間を意識せざるをえない中、いくら声を張り上げても遅々として進まない状況に対する困惑と憤懣。内なる意志に反して諦めを決め込み、偽りの癒しと救いに身をゆだねたくなる一方、一緒に過ごした日々という思い出の宝箱を見つめ返し、持ち続けてきた希望の光で世界を明るく照らさなければならない──。やめよう。想像力が至らなすぎて家族の思いを表現することすら申し訳なく思う。
この拉致問題、政治的には以下のような事情があるらしい。

02年9月17日の小泉電撃訪朝の裏には、拉致被害者の救出ではなく、拉致を認めさせる事だけで手を打ち、その見返りに100億ドルの援助を約束した。
http://www.amakiblog.com/archives/2008/12/24/#001308

朝鮮半島の不安を理由にMDのミサイルやら何やらを日本にいっぱい買わせて、日本からキャッシュを吸い上げる。
http://www.nikaidou.com/2008/12/post_2105.php

人間の愚かさ、恐ろしさ。世界の醜さ、不条理さ。でも、信じる心を失うものか。一緒に抵抗したいから。そして、それが徳だと思うから。